2011年2月23日水曜日

ベンチャー・キャピタルの勝ち負けを決めるのもフェースブック

ベンチャー・ファンドの世界でも不況の影響は大きく、新たなファンドの数も集まる金額も、2007年以降は年々減少している。

ただし金額も数も伸びるところを留まらない分野がある。それは、ウェブベースのコンシューマー・プロダクトだ。

全体的には2010年には109のベンチャー・ファンドが集まり、116億ドルが集まったので、2007年の215のベンチャーファンド、401億ドルという結果と比較すると、大きな落ち込みだ。

ところが大手のウェブベースのコンシューマー会社を投資先に持つような有数のVCについては、ファンド数、金額とともに増加していて、今年もその傾向は変わらないようだ。

パロアルトに拠点を持つAccel Partnersは、フェースブックとグルーポンという2大サイトに投資している。今年は新たに4つのファンド、20億ドルを超える金額を集めたという噂だ。

一方でZyngaとTwitterに投資しているKleiner Perkinsは、10億ドルとの噂。

J.P. Morgan Chaseなどもインターネット系の会社に集中的に投資するファンドを開始するらしい。

すでにフェースブック、グルーポン、Zynga、FourSquareなどに投資実績があるVCが優位にたち、それらのVCにファンドが集まりやすいのは 当然のこと。となると、これから新規に参入しようとするVCは次のフェースブックを探すところからの出発になるが、それにしてもそこまでのファンドが集ま らない。

勝者がどんどん強力になっていく構図のようだ。

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