2009年2月23日月曜日

夢をほどくLiquidatorたち

毎日レイオフのニュースが絶えず、スタートアップが続々と倒産していく中、企業の清算処理を請け負うファームは大忙しとの記事がビジネスウィークに出ていた。固定資産の処理、知的財産の売却、弁護士の手配など主な清算処理をすべて請け負う。「起業家の夢をほどく」のが仕事だと言う。あるファームでは、例年は月2件のペースだった案件数が、最近は月あたり12件にまで増えているという。そして今後はもっと忙しくなることが予測される。。。

シリコンバレーは起業家を育てるのに効率の良いエコシステムが確率しているだけでなく、トラブルに陥った企業を処理するのもとても効率が良い。記事によると、清算処理をアウトソースするメリットというのは実は後片付けとキャッシュ化が素早くできるだけでなく、そう言った後処理から有能なベンチャーキャピタリストやアントレプレナーを自由にしてあげて、彼らが一刻も早く次のビジネスチャンスに取りかかれるように、というメリットも大きいのだと言う。つまりここシリコンバレーのエコシステムは終点があるわけではなく、常に周り続ける終わりのない循環システムになっている。さすがに今の景気ではそうそう簡単に次の起業、というわけにはいかないだろうか、そこで夢を終わらせないその精神力には脱帽する。

コンサルティングファームの友達と話していたら、最近新規に受注するプロジェクトは企業のリストラクチュアリングの手伝いが多いと言う。それでもキャンセルになったプロジェクト数をカバーするほどの案件数にはとても満たないので、プロジェクトをアサインされるだけでラッキーで大喜びらしい。わたしも小さなことで仕事の不満を言わないで、仕事があるだけでラッキーだなぁと言い聞かせる毎日。

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