2013年6月22日土曜日

Instagramのビデオ機能はひとまず大成功。計算かたまたまか、NBAファイナルとのスケジュール重複が勢いに拍車をかける。


今週木曜日のフェースブックのイベントでの発表内容が噂になっていることについて触れましたが、今日はそのフォローアップを。様々な憶測の中、イベントで発表されたのはやはりインスタグラムのビデオ機能追加だった。

ただ驚くのは、その機能追加の結果。ローンチ後の24時間で、何と500万(!)ものビデオがアップロードされたというから驚異的だ。

フェースブックによると、最大のスパイクはローンチ直後ではなく、その数時間後だったとのこと。現地時間の木曜の夜と言えば、NBA(プロバスケットボール)のチャンピオンを決める最終戦が行われたのだが、マイアミに拠点を持つHeatが、テキサスのサンアントニオに拠点を持つSpursを敗った瞬間、何と1分あたり40時間に相当する量のビデオをアップロードされた。

そもそも今年のNBAのチャンピオンシップ、始まった当初からハラハラするような僅差の試合が続いていた。

2日前に行われた第6試合は延長戦にもつれ込んだアツい試合で、今シーズン最高の試合だったとの評価を受けた。第7戦への期待にさらなる拍車をかけたのはソーシャルメディアだ。Twitterはじめとしたさまざまなソーシャルメディアは、第6戦の興奮が覚めやらぬ様子を反映したコメントで溢れた。その範囲はファンはもちろん、有名人、ファンじゃない人たちの間にまで及んだ。

その熱気を踏まえると、木曜夜のインスタグラムのスパイクも驚きではないかもしれない。いいタイミングでローンチしたとも言える。

一方で、あらためてスポーツ観戦という経験を一層盛り上げるソーシャルメディアの威力、そしてソーシャルメディアにとってスポーツというイベントがいかに理想的なユースケースかということがわかる。スポーツ観戦はソーシャルイベントの一つだけど、誰もがその空間に物理的に身を置けるわけではない。一方、とっても感情的な経験なので、その瞬間に気持ちを共有したり伝えることが大事だ。また、政治とか宗教の問題ではなく理屈のない「どっちのチームが好きか」という単純な好き嫌いの話なので、話題にしやすい。リアルタイム性、ソーシャル性、当たり障りのなさ、どれをとってもソーシャルメディアにもってこいだ。

第7戦も良い試合だった。一夜明けた今日は、みんなソーシャルメディアでのコメントやビデオを見て、余韻に浸っているのではないだろうか。



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